
ガスコンロって自分で取り付けできるんでしょうか?

ゴムホースで接続するテーブルコンロタイプ(据置型)なら、自分で取り付けできます!
ガスコンロには、大きく分けて2種類あります。
・テーブルコンロ(据置型)
→ 自分で取り付け可能
・ビルトインコンロ
→ 有資格者による施工が必要(自分で取り付けは不可)

キッチンに置いてホースで接続するタイプのテーブルコンロであれば、特別な資格は必要ありません。
正しい手順で行えば、自分で安全に取り付けることができます。
業者を呼ぶ必要もなく、余計な出張費や工事費をかけずに済むのもメリットです。
ただし、正しく取り付けしないとガス漏れが起こる恐れがあります。
ガスは目に見えないため、「なんとなく大丈夫」で済ませるのは危険です。
この記事では、ガス会社に17年以上勤務し、数多くのガスコンロを取り付けてきた経験をもとに、テーブルコンロの正しい取り付け方法をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・ガスコンロやホース、必要な部品の選び方
・テーブルコンロの安全な取り付け手順
・取り付け後のガス漏れチェック方法
・テーブルコンロ(ホース)の正しい外し方
ガスコンロを買い替える方、引っ越しで新たに設置する方は、作業を始める前にぜひ一度この記事を読んでください。
正しい知識があれば、安心して自分で取り付けできます。
まずガスコンロ、ホース、部品を用意する
テーブルコンロを安全に取り付けるためには、正しい製品の準備が重要です。
ここを間違えると、いくら丁寧に接続しても安全に使えません。
まずは、次のポイントを確認しましょう。
自宅のガス種を確認する
家庭で使われているガスは、次の2種類です。
・都市ガス(12A・13A)
・LPガス(プロパンガス)

このどちらかによって、使えるガスコンロもホースも変わります。
ガス種が分からない場合は、契約しているガス会社に問い合わせて確認しましょう。
アパートやマンションの場合は、管理会社や大家さんに確認してもOKです。
それで確実に分かりますので、自己判断は絶対にやめましょう。
ガス種に合ったガスコンロを用意する
ガスコンロは、都市ガス用とLPガス用で内部構造が違います。
新しく購入する際は、「都市ガス用」「LPガス用」の表示を必ず確認してください。
すでにガスコンロを持っている場合は、ガスコンロ本体の側面にある表示ラベルを見れば、対応ガス種が記載されています。
ガス種を間違えると…
・火が異常に大きくなる
・火が弱くて安定しない
・不完全燃焼が起きる
・一酸化炭素が発生する
といったことが起こり、非常に危険です。

必ずガス種が合っているガスコンロを用意してください。
ホースもガス種に合うものを用意する
ホース(ゴム管)も、ガス種ごとに専用品があります。
ホースの色

- 都市ガス用 → 白色
- LPガス用 → オレンジ色
ホースの規格
- 内径 9.5mm のものを使用
- 長さは市販で 0.5m または 1m
ほとんどの家庭は1mあれば足ります。
安全基準を満たした製品にはJISマークが付いています。
購入時、作業前に確認しましょう。
バンドも2個用意する
ホースの接続部分を固定するためにバンドが2個必要です。
多くの場合、ホースに付属しています。
使い回しはNG
古いホースはゴムが劣化していて、差し込み口のところが広がっていたり、亀裂が入る可能性があり、ガス漏れのリスクがあります。
見た目がきれいでも、必ず新品を使用してください。
ガス栓の種類を確認する
次に確認するのが、キッチン側のガス栓の形状です。
形状の種類によって接続方法が変わります。
ホースエンド型
もっとも一般的なタイプです。
ホースをそのまま差し込み、バンドで固定します。
接続口の根元に赤い線があるのが特徴です。
コンセント型
ホースのほかに、専用ソケットが必要なタイプです。
ホースをソケットに取り付け、そのソケットをガス栓に差し込みます。
ガス栓がコンセント型の場合は、ホースの他に専用ソケットを用意してください。
このとき、中古品や古いソケットは使用しないでください。
内部のOリング(ゴムパッキン)が劣化していると、ガス漏れの原因になりますので、必ず新しいものを購入してください。
ソケットの種類は以下の3種類です。
・S型(ストレート型)
・L型(L字型)
・SL自在型
迷った場合は、SL自在型を選ぶのが無難です。
ホースの向きを柔軟に変えられるため、接続部分に無理な力がかかりにくくなります。

ここまで準備が整えば、いよいよ接続作業に入ります。
接続の基本手順
ここからは実際の取り付け作業です。
作業前に、必ずガスの元栓が閉まっていることを確認してください。
ガスコンロ側の接続
まずは、ガスコンロ本体側にホースを接続します。
- ①ホースにバンドを通す
②ホースをガスコンロの接続口に差し込む
③接続口の赤い線が隠れるまでしっかり差し込む
④バンドを差し込み口の根元までずらし、しっかり固定する
差し込みが浅いとガス漏れの原因になります。
力を入れて、確実に奥まで入れましょう。
ホースが入りにくい場合は、ホースの差し込み部分を少しだけ水で湿らせると入りやすくなります。

ホースに口を付けて息を吹き込むなどして、ホースの中を湿らせると入りやすくなります。
ガス栓側の接続
次に、ガス栓へホースを接続します。
ホースの長さを決める
まずガス栓とガスコンロの接続口の距離を確認し、ホースの長さを決めます。
- 短すぎてピンと張らないこと
- 折れ曲がらないこと
- 少し余裕を持たせること
長過ぎる場合は、大きめのハサミでまっすぐ切りましょう。
斜めに切らないよう注意してください。
次は、ガス栓の種類別に接続方法を解説します。
ホースエンド型の場合
- ①ホースにバンドを通す
②ホースをガス栓の接続口に差し込む
③接続口の赤い線が隠れるまでしっかり差し込む
④バンドを差し込み口の根元までずらし、しっかり固定する

ガスコンロ側と同じ手順です。
コンセント型の場合
こちらはまず専用ソケットにホースを取り付けして、ソケットをガス栓に接続します。
- 専用ソケットにホースを取り付ける手順
- ①ホースにバンドを通す
②ソケットの根もとが隠れるまでホースをしっかり差し込む
③バンドで固定する
専用ソケットの製品によっては「ゴム管止め(熱収縮チューブ)」が付属している場合があります。
- ゴム管止め(熱収縮チューブ)を使用した取り付けの手順
- ①ホースにゴム管止めを通す
②ソケットの根もとが隠れるまでホースをしっかり差し込む
③ゴム管止めに熱湯をかける
④ゴム管止めが収縮して固定される
熱湯を使用する際は、やけどに注意してください。

作業のしやすさを考えると、通常のバンド固定の方が簡単です。
- ソケットをガス栓に接続する手順
- ①ソケットをガス栓に押し込む
②「カチッ」と音がなり正常に接続される。
音がしない場合は、いったん外して、差し込み直してください。
ガス漏れチェック
接続が完了したら、必ずガス漏れチェックを行います。
- ガス漏れチェック手順
- ①ガス栓を開ける
→つまみを押して回し、接続口の方向に向ければ開栓状態です
②食器用洗剤を接続部分(両側)に少量かける
③泡がブクブクと出てこなければ正常
ガス漏れしている場合は、泡がブクブクとふくらみ続けます。
その場合はすぐに元栓を閉め、接続をやり直してください。
点火確認
最後に点火テストを行います。
ガスコンロのスイッチを押して、点火しましょう。
正常な場合
青色の火が安定して燃えていれば、正常。
取り付け完了です。
火が安定しない場合
火の色が赤かったり、火が大きいなどの場合は、以下の確認をしてください。
- ガス種が合っているか再確認
- バーナーキャップが正しくはまっているか確認
→ずれている、浮いている場合は、しっかりはめこむ。
点火しない場合
スイッチを押しても「チッチッチッ」と音が鳴らない場合、乾電池の向きが合っているか確認してください。
「チッチッチッ」と音は鳴るけど点火しないという場合は、ガス栓が開いているか今一度確認してください。
ガス栓のつまみがホース接続口の方向を向いていれば開いています。
それでも解決しない場合は、無理をせずガス供給会社に連絡してください。

安全確認、点火確認までを終えて、はじめて『取り付け完了』です。
ガスコンロを外す場合
新しいガスコンロを取り付けする前に、既存のガスコンロがある場合は、取り外す必要があります。
取り外し作業も、基本を守れば難しくありません。
ただし、安全確認は必ず行いましょう。
ガスコンロの外し方
元栓が閉まっているか確認
まず最初に、ガスの元栓が閉まっているか確認します。
ガス栓のつまみが、ホースの接続口に対して垂直方向になっていれば、閉まっている状態です。
不安な場合は、いったんコンロのスイッチを押してみて、火が点かないことを確認しておくと安心です。
ホースを抜き取る
元栓が閉まっていることを確認したら、バンドをずらしてからホースを引き抜きます。

ホースを引っ張っても全然抜けません…

長く使っていると、ゴムが固着していることがあります。
通常は手で引っ張ればホースは抜けますが、長期間使用していると固着して抜けない場合があります。
固着して抜けない場合、無理に引っ張ると手をケガすることがありますので、次の方法を試してください。
- ペンチなどでホースをしっかりつかみ、軽くグリグリ回しながら引き抜く
または
- カッターでホースの根元に切り込みを入れ、ホースを少し開いてから抜く
カッターを使用する場合は、必ず軍手を着用し、ケガに注意してください。
カッターでガス栓の接続口を傷つけないように注意しましょう。
外したホースは捨てる
取り外したホースは、再利用せず廃棄するのが基本です。
次に取り付ける際は、必ず新品のホースを使用してください。

取り外しまで終われば、あとは新しいコンロを取り付けるだけです。
自信がなければ、ガス会社にお願いしよう
ここまで読んで、
「やり方は分かったけど、ちょっと不安…」
と感じた方もいるかもしれません。
そんなときは、無理をせずガス会社や専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。
テーブルコンロの取り付けだけであれば、3,000円〜5,000円程度の出張費がかかるケースが一般的です。
入居時なら無料で対応してもらえることも
引っ越しで入居する場合、ガスの開栓作業の立ち会いが必要になります。
そのタイミングで、
「コンロの接続もお願いできますか?」
と相談すると、無料で取り付けしてもらえる場合もあります。
これはガス会社によって対応が異なりますが、出張費がかからないケースも少なくありません。
無理は禁物、安全第一で
ガスは目に見えません。
だからこそ、「たぶん大丈夫」は禁物です。
少しでも不安がある方は、プロに任せることも検討してください。
自分で取り付けるにしても、業者にお願いするにしても、大切なのは正しく、安全に使える状態にすることです。
安心してガスコンロを使うために、ぜひ本記事を参考にしてください。

そんなに難しくなさそうなので、まずは自分でやってみますね!