・自炊を始めたいけど、どんなコンロを買えばいいの?
・魚焼きグリルって必要…?
・ガスとIH、賃貸ならどっちがいいんだろう?
初めて賃貸アパートに引っ越す人や一人暮らしをする人が、キッチンまわりで悩むのがガスコンロ選びです。
ガスコンロも種類がいろいろあるので悩んでしまいますよね。
読者「とりあえず安いやつにしようかなって思ってるんですが…」
解説役「気持ちはわかります。
でも、安いから選ぶのではなく、
”快適に自炊できる機能があるか”、で選びましょう」
私も、ガス会社に勤務して200台以上のガスコンロの販売、相談に関わってきましたが、
“安さだけで選んでガスコンロを活用しきれていない人”は本当に多いです。
結論から言うと、
“自炊したい賃貸アパート暮らしの人”が選ぶべきガスコンロの条件はこの4つです。
・2口の据え置き型コンロ
・両面焼きグリル搭載
・調理機能付きのタイプ
・天板は ガラストップ or ガラスコート系
ただしアパートによっては、どんなコンロでも置けるわけではないこともあるため、注意が必要です。
そして賃貸アパートで自炊するなら、 IHよりもガスコンロのほうがおすすめです。
この記事を最後まで読めば、
・快適に自炊するにはどんなコンロを選べばいいか
・賃貸アパートでガスコンロを買う前に確認すべきポイント
・ガスとIHの違い
がわかります。
とりあえず安いやつで失敗したくない人は、ぜひ最後まで読んでください。
2口の据え置き型コンロを選ぶ
読者「正直、1口でもなんとかなるかな?とも思ってるんですが…」
解説役「快適に自炊を続けていきたいなら、2口がおすすめですよ。」
1口より2口のコンロの方が圧倒的に効率がいい
効率的に料理するなら、 2口一択です。
理由はシンプルで、”同時進行できるかどうか”が料理のストレスを大きく分けるからです。
たとえばパスタを作るシーンを想像してみてください。
1口コンロだと
①パスタを茹でる
②ゆで終わってからフライパンでソースを作る
③その間に麺が伸びる or 冷める…
2口コンロだと、左でパスタをゆでながら、右でソースを作り、ゆで上がりのベストタイミングでソースと絡めてそのまま盛り付けできます。
味噌汁+おかずも同じで、片方で味噌汁を温めつつ、もう片方で肉や野菜を炒めれば、どちらもアツアツの状態で同時に完成させることができます。
このような段取りが1口だとすべて順番待ちになってしまいます。
読者「確かに、順番待ちになると効率が悪いですね…」
解説役「そう。めんどくさいが積み重なると、自炊をやめたくなる原因になります。」
2口なら効率的に料理ができて時短になるため、自炊も続けやすいです。
1口でもいいのは、ほぼ「自炊しない人」だけ
1口コンロが合うのは、こんな人です。
・ほぼ毎日が外食やコンビニ、デリバリー
・インスタントやレトルト食品の温めが中心
このレベルなら、1口+電子レンジで十分ですが、自炊をがんばりたい人や、料理を楽しみたい人にはおすすめしません。
解説役「ちゃんと自炊したいなら、2口コンロを選びましょう。」
グリルは「両面焼き」を選ぶ
聞き役「正直、グリルって魚を焼くだけの場所ってイメージですけど…」
解説役「それはもったいないです!今どきのグリルは”ミニオーブン”として活用できますよ。」
自炊するなら、両面焼きグリル一択です。
片面焼きではなく、”必ず両面焼きを選んでください。”
理由は3つです。
・魚を焼く時間が短い
・魚以外の料理にめちゃ使える
・グリル用プレートを使えば掃除がかなりラクになる
魚を焼く時間が短い
両面焼きは上下から同時に加熱します。なので、魚を放り込んでスイッチを入れたら、あとは待つだけ。片面焼きの半分くらいの時間で焼きあがります。
片面焼きのようにひっくり返す手間や魚が崩れるリスク、生焼けの心配もありません 。
魚以外の料理にめちゃ使える
両面焼きグリルは、専用のグリル用プレートが使えます。
・ココットプレート(リンナイ)
・ラ クック(パロマ)
こういったグリル用プレートを使えば、グリルをほぼミニオーブン感覚で使えます。
・鶏肉のグリル
・焼き野菜
・トースト
・冷凍フライのあたため
など、全部グリルにおまかせでOKです。
お肉や野菜もしっかり焼けますし、トーストは外カリカリ中フワフワ、冷凍フライはカリッと仕上がります。
聞き役「魚はあまり焼かないし、いらないかな?と思ってましたが、便利そうですね!」
解説役「 最近のグリルはオーブン代わりの万能調理器具なんです!」
さらに便利なのがグリルのオートメニュー。
魚やトーストなどをボタン一つで、いい感じに焼き上げてくれる機能です(詳しくは後の章で解説します)。
グリル用プレートを使えば掃除がかなりラクになる
グリル専用プレートはフタ付きなので、グリル庫内がほとんど汚れず、焼き網や受け皿をゴシゴシ洗う必要もなくなります。
プレート自体はフライパンと同じ感覚で洗えるのでラクです。
聞き役「グリルは汚れるから使いたくないって思ってました。」
解説役「専用プレートを使えば、そのイメージはほぼ解消できますよ。」
片面焼き、グリルなしを選ぶと…
片面焼きグリルは本体は安いけれど、ひっくり返す手間や焼き網の掃除がめんどうで、だんだん使わなくなりがちです。
グリルなしタイプも本体は軽くて値段も安いですが、
・焼き魚 → フライパン or 別売りの魚焼き器
・トースト → 別途オーブントースター
と、焼くための家電が増えがちです。
聞き役「両面焼きはトースター代わりになるから、家電をひとつ減らせるのね。」
解説役「そうそう。スペースが限られる賃貸アパートなら、家電の数を減らすことも大事です。」
調理機能付きのタイプを選ぶ
聞き役「コンロって、火がつけばOKくらいに思ってたんですけど…そんなに機能っていろいろあるんですか?」
解説役「知られてないだけで、”料理がラクになる機能”が、けっこう付いてるんですよ。」
自炊するつもりなら、基本的な調理機能がついたモデルを選んだ方が、ラクでお得です。
火加減、時間をコンロに任せることができて、付きっきりで見てないといけないことがなくなるからです。
ここでは、自炊で特に役立つ機能に絞って紹介します。
グリルオートメニュー
両面焼きグリルのところでも少し触れましたが、グリルオートメニュー付きのモデルだと、
魚やトーストをグリルに入れてボタンを押すだけで、いい感じに焼き上げてくれます。
焼き魚:切り身、干物、姿焼きなど、メニューを選ぶだけ
トースト:表面カリッ、中はふんわりの焼き加減で自動ストップ
あたため:フライをカリッといい感じにあたため直せる
聞き役「そろそろかな…?ってコンロの前に張り付かなくていいのは大きいですね。」
解説役「そう。放っておける時間が増えるから、その間に味噌汁を温めたり皿を出したり、他の家事ができます。」
自動炊飯機能
自動炊飯機能が付いているモデルなら、専用の鍋を使ってガスコンロでご飯が炊けます。
ボタン一つで、火加減~蒸らしまで自動でコントロールしてくれて、1〜5合までのご飯が、約30分前後で炊けます。※給水時間を除く
一人暮らしの場合、毎日たくさんは炊かない、炊飯器を置くスペースがきついという人には、炊飯器を買わない選択肢も現実的になります。
聞き役「炊飯器1台が減らせるなら、キッチンもスッキリしますね。」
解説役「しかも直火炊きなので、普通の炊飯器よりふっくらおいしいご飯になりますよ。」
湯沸かし機能(沸騰したら自動で止まる)
お湯を沸かす頻度が高いなら、湯沸かし機能もかなり便利です。
やかんや鍋を火にかけてボタンを押すと、グラグラ沸騰したタイミングでコンロが自動消火。
「あっ、火止めるの忘れてた!」が防げるという安心感があります。
麺ゆで、インスタントラーメン、コーヒーなど、何かとお湯を沸かすことは多いので、出番が多い機能です。
タイマー機能(“キッチンタイマーいらず”になる)
タイマー機能があれば、「何分たったか」をコンロが覚えておいてくれます。
「パスタ7分」「カレーを弱火で15分」などを設定でき、時間がきたら自動で消火してくれます。
「煮物を火にかけたまま、別の部屋で洗濯物をたたみたい」という場面で、「〇分経ったら自動で消火」は本当に助かります。
聞き役「スマホのタイマーでもできなくはないけど…」
解説役「スマホは鳴っても、火は消えないですからね。火まで消してくれるのがタイマー機能の価値です。」
温度調節機能(揚げ物がラクになる)
揚げ物をするなら、温度調節機能付きはかなりおすすめです。
160℃、180℃といった温度を設定しておけば
センサーが鍋底の温度を感知することで、火力を自動調節してくれるので、「温度が上がりすぎて真っ黒…」みたいな失敗がなくなります。
・唐揚げ
・コロッケ
・フライ
・天ぷら
など、揚げ物が好きなタイプの人ほど恩恵が大きい機能です。
油の温度管理をコンロに任せられるので、揚げながらサラダを盛りつけ、といった同時進行もしやすくなります。
さらにタイマー機能も併用すれば、揚げすぎてしまう心配もありません。
料理初心者にこそ調理機能付きがおすすめ
まとめると、調理機能は「火の番をコンロに任せて、その分自分はラクをする」装置と言えます。
特にまだ料理に慣れていない人ほど、「焦がした」「煮詰めすぎた」「吹きこぼした」といった失敗を減らしてくれるので、メリットが大きいです。
聞き役「なるほど、料理が上手な人が使いこなせる機能じゃなくて、料理をラクにしたい人こそ使うべき機能ってことですね。」
解説役「その通り。だからこそ自炊を続けたいなら、調理機能が付いているモデルを選ぶのがおすすめです。」
天板(トップ)の材質を選ぶ
聞き役「正直、ガスコンロの掃除ってめんどくさそうで…」
解説役「そこですよね。だからこそ、どれだけ拭きやすいか、で天板を選んだほうがいいですよ。」
コンロの使いやすさは口数やグリルだけじゃなく、実は天板(トップ)の材質でかなり変わります。
ここを妥協すると、
・汚れが落ちにくくてイライラする
・数年で表面が傷ついてサビが出てくる
…という未来が待っています。
掃除のしやすさなら「ガラストップ or ガラスコート系」
自炊を続けていくなら、ガラストップかガラスコート系のどちらかを選ぶのがおすすめです。
どちらも表面がツルッとしていて、油はねや吹きこぼれが「サッと一拭き」でキレイになるのが強み。
どんなに強くこすっても傷つかないため、焦げ付きも落としやすく、とても掃除がしやすいです。
聞き役「そんなに拭きやすいなら、毎日気持ちよく使えそうですね!」
解説役「キレイが維持しやすいと、『また料理しよう』という気持ちにもなりますからね。」
見た目の高級感も出るので、せまい賃貸アパートのキッチンでも、ちょっと良い空間に感じられるのも大きなメリットです。
各素材の特徴
ガラストップ
・ガラス(リンナイ)
強化ガラス製の天板です。
一番掃除しやすく、高級感もダントツ。油汚れもスッと落ちます。
熱にも傷にも強く、普通に使っていて割れることはまずありませんが、重い鍋を落とすなど、
一点に強い衝撃を受けると割れる可能性があるので、そこだけは注意が必要です。
ガラスコート系
・パールクリスタル(リンナイ)
・ハイパーガラスコート(パロマ)
硬質ホーロー鋼板の上にガラスコートをかけた艶やかなタイプ。
ガラストップほどのクリアなツヤはないものの、掃除のしやすさはかなり近いレベルです。
傷に強く、ガラスのように割れることはないのもメリットです。
価格も中くらいでコスパが良い選択肢と言えます。
光沢系
・クリスタルコート(リンナイ)
・プラチナカラートップ(パロマ)
ホーロー素材に光沢を加えた天板です。
最初は油をはじいて掃除しやすいのですが、摩耗にはあまり強くありません。
使っていくうちにコートが傷つき、サビが出る可能性もあるのが弱点です。
フッ素・ホーロートップ
・フッ素(リンナイ)
・ホーロートップ(パロマ)
とにかく価格が安いのが魅力。
ただし年数が経つと傷・サビが目立ちやすい素材です。
「とりあえず最低限でいい」「ほとんど料理しない」という人向けで、本格的に使っていきたい人にはあまりおすすめしません。
おすすめは、ガラストップ or ガラスコート
予算に余裕がある → ガラストップ
価格を少し抑えたい → ガラスコート系
このどちらかを選んでおけば、
「汚れが落ちなくてイライラ」「見た目がボロボロ…」という可能性はかなり減ります。
聞き役「天板選びも大事なんですね。」
解説役「一番汚れるのが天板ですからね。掃除のしやすさ=自炊の続きやすさ、と考えてもいいと思います。」
メーカーを選ぶ
据え置き型コンロのメーカー選びで迷うのが、リンナイにするか、パロマにするか、 です。
聞き役「ガスコンロって、メーカーによって違うんですか?」
解説役「見た目の高級感・使い勝手重視ならリンナイ、コスパ・後片付けのしやすさならパロマ、と言えますね。」
リンナイの特徴
リンナイはガス機器の国内シェアでもトップクラスの大手メーカーです。
・ショット社製のガラストップ天板など、見た目の美しさ・質感が良い
・”あたためモード””トーストモード”など、グリルのオートメニューが充実
パロマの特徴
パロマも歴史ある大手メーカーで、実用性とコスパのバランスが良いのが持ち味です。
・専用グリルプレート”ラ クック”がとても便利。
〇取っ手付きで、そのまま食卓に出しやすい(食器洗いの負担軽減)
〇クッキングシート対応など、洗い物を減らす工夫が多い
・同じスペック帯なら、リンナイよりやや価格が抑えめなモデルが多い
聞き役「ラ・クック、そのまま食卓に出せるのはありがたいですね。」
解説役「そうなんです。後片付けをいかにラクにするか、ってところにかなり力入れてます。」
どちらを選ぶべき?
ざっくり分けると、こんなイメージです。
リンナイ向きの人
・天板の美しさ、質感までこだわりたい
・豊富なグリルのオートメニューを使いたい
パロマ向きの人
・自炊向けの機能はきちんと欲しいけど、価格はなるべく抑えたい
・ラ クックを使って後片付けもラクにしたい
どちらを選んでも、
・2口
・両面焼きグリル
・調理機能付き
・ガラストップ or ガラスコート系の天板
この条件を満たしたモデルを選んでおけば、自炊はかなり快適になります。
聞き役「なるほど…『どっちのメーカーにするか』より『どんな仕様のコンロにするか』のほうが大事なんですね。」
解説役「そのとおり。この記事で押さえた条件を満たしていれば、リンナイかパロマかは好みで選んでOKです。」
コンロ購入前に管理会社に必ず確認するべき項目
聞き役「よし、コンロのイメージは固まってきました。さっそく注文しますね!」
解説役「ちょっと待って!買う前に必ず確認するべきことがあります。」
入居するアパートの設置条件を確認せず、コンロを購入するのは危険です。
いくら良いコンロを選んでも、そもそも設置できなければ意味がありません。
コンロを買う前に、必ず管理会社やオーナー側に次のポイントを確認しましょう。
コンロは備え付けか、自分で用意か
まずコンロが備え付けか、自分で用意するのかを確認します。
備え付けでビルトイン型の場合、好きなコンロを選んで使用することはできないからです
。
備え付けの場合
・ビルトイン型が多い
・自分で勝手に交換はNG(工事が必要なため)
自分で用意する場合
・好きな据え置き型コンロを選べる
・自分で買うものなので、退去時に持ち出しもOK
聞き役「管理会社に確認したら、自分で用意しないといけないってわかりました。」
解説役「それなら、好きな据え置き型コンロを購入して使用することができますよ!」
ガス種
ガス種も絶対に間違えてはいけないポイントです。
都市ガスかLPガスか
ガスには以下の2種類があり、物件によって使われているガスは異なります。
・都市ガス(12A・13A)
・LPガス(プロパン)
コンロもどちらかのガス専用で作られており、間違えると火が正常に燃えず、不完全燃焼につながります。
コンロ購入前に、管理会社やオーナーへ問い合わせ、必ずガス種を確認しておきましょう。
ゴムホースも購入しよう
コンロの接続に必要なゴムホースも、都市ガス用、LPガス用でホースの規格、色が分かれているので、正しいものを購入しましょう。
都市ガス用:うすベージュ色のホース
LPガス用:オレンジ色のホース
パッケージに「都市ガス用」「LPガス用」と必ず書いてあるので、表示をよく確認しましょう。
迷ったら、ガス会社に接続までお願いするのが安心です。
ガス種の違うコンロを購入してしまったら…
もし誤って違うガス種のコンロを買ってしまった場合でも、メーカーのサービスに依頼すれば、ガス種変更(部品交換) が可能です。
ただし、出張費込みで 1.5万〜2万円前後の費用がかかるため、できれば避けたいミスです。
コンロと壁の位置関係
ガスコンロに近い壁が右なのか、左なのかを確認しておく必要があります。
強火力バーナーの位置を決める
据え置き2口コンロは、左右どちらかが強火力になります。
型番末尾「R」:右強火力
型番末尾「L」:左強火力
理想は、壁と反対側のバーナーを強火力にすることなので、コンロと壁の位置関係を確認しておく必要があります。
壁側が強火だと、壁が焦げる・変色するなどのリスクがあり、おすすめしません。
強火力バーナーの位置が逆のコンロを買ってしまったら?
メーカーのサービスに頼んでも左右の強火力を入れ替えてもらうことはできません。
壁側が強火力になってしまった場合は、防熱板を設置するなどして対応してください。
設置場所の幅(60cmあるか、60cm未満か)
2口コンロのサイズは主に2種類です。
・幅59〜60cm(標準)
・幅56cm(コンパクトタイプ)
最近の物件なら幅59~60cmがそのまま置けることが多いですが、古い物件だと設置スペースがせまく、幅56cmのコンパクトタイプか、場合によっては1口コンロしか入らないということもあります。
残念ながらコンパクトタイプには両面焼き、調理機能を搭載したモデルはありません。
管理会社にコンロ設置スペースの幅を確認するか、可能なら内見の時などにメジャーで測っておきましょう。
聞き役「いいコンロを買ったのに、スペースがせまくて置けない…は避けたいですね」
解説役「そうなんです、スペースの実寸を測っておければ安心です!」
ガス vs IH:賃貸アパートで自炊するならガスがおすすめ
聞き役「ガスとIHってどっちがいいんでしょうか?」
解説役「しっかり料理したいなら、ガスコンロがおすすめです!」
メリット・デメリットの比較
ガスコンロのメリット
・立ち上がりが早く、炒め物や中華料理が作りやすい
・グリルも使えば、実質”3口”で同時進行しやすい
・停電時でも使える
ガスコンロのデメリット
・ごとくやバーナーがあるぶん、IHより掃除にひと手間かかる
・夏場はキッチンが暑くなりやすい
解説役「拭きやすさを重視してガラストップ or ガラスコート系の天板を選んでおきたいですね。」
IHコンロのメリット
・天板がフラットで、とにかく拭き掃除がラク
・火が出ないため、衣類などへの引火の不安が少ない
IHコンロのデメリット
・アパートではグリルなしのIHしか使えないことが多い
・フライパンを大きく振るような炒め方には向かない
・IH非対応の鍋やフライパンは買い替えが必要になる
聞き役「たしかに、料理の幅はガスのほうが広そうですね。」
解説役「簡単調理メインならIHでもOKですが、自炊をがんばりたい人には少し物足りないです。」
安全性について
火が出ないという意味ではIHが有利に見えますが、今のガスコンロは法律により、以下の安全装置が全バーナーに搭載されています。
・調理油過熱防止(油の自然発火を防ぐ)
・立消え安全装置(火が消えたらガスを止める)
・消し忘れ自動消火
基礎的な使い方を守れば、事故リスクはかなり低くおさえられます。
光熱費について
聞き役「ガス料金って高いイメージがあるんですが…」
解説役「実はガス料金が高い原因のほとんどは、お風呂とシャワーなんですよ。」
ガスコンロのガス消費量について
実はガスコンロで使うガス自体はそこまで多くありません。料金が高くなるのは、たいていお湯(お風呂とシャワー)が原因です。
ガス給湯器のガス消費量は、ガスコンロ1口のおよそ10倍あるため、シャワーの出しっぱなしなどに気を付け、お湯の使い過ぎないようにすれば、ガス料金は削減することが可能です。
解説役「シャワーの時間を3〜5分短くするだけで、ガスコンロ数日分の使用量が帳消しになるイメージですね。」
ガスの基本料金について
賃貸アパートでガスとIHの光熱費を比較する場合、最も大事な要素がガスの基本料金です。
ガス給湯器がある部屋の場合、どのみちガス契約が必要なので、ガスコンロを使っても基本料金は増えません。
ガスコンロをついでに使うかたちなので、コスパは良いと言えます。
給湯が灯油 or 電気温水器(オール電化など)の部屋でガスコンロを使う場合、ガスコンロのためだけにガスを契約することになり、基本料金がまるまる発生します。
この場合は、IHのほうが光熱費は有利になりやすいです。
解説役「ガス給湯器がある部屋ならガスコンロは相性◎、給湯が灯油や電気ならコスパはIHの方が良いと言えます。」
賃貸アパートで自炊したいなら、ガスがおすすめ!
・炒め物、中華料理、グリル料理もやりたい
・今の鍋やフライパンをそのまま使いたい
・ガス給湯器も使用している
こういう人は、賃貸アパートではガスコンロを選んだほうが自炊がしやすいし、お得です。
聞き役「掃除のラクさならIH、料理の幅と楽しさならガスって感じですね。」
解説役「その通り。自炊を楽しみたいなら、ガス一択です。」
【まとめ】賃貸アパートで自炊するのに選ぶべきガスコンロはこれ!
最後にこの記事のポイントをまとめます。
自炊したい人におすすめのガスコンロ条件
・2口の据え置き型コンロ
・両面焼きグリル搭載
・調理機能付き(オートグリル、タイマー、温度調節など)
・天板は ガラストップ or ガラスコート系
この4つがそろっていれば、「料理しやすい」「片付けやすい」快適に自炊できるコンロになります。
コンロ購入前に管理会社へ確認すること
・コンロは備え付けか?自分で用意か?
・ガス種はどっち?
→ 都市ガス(12A・13A)かプロパンガス( LPガス)か
・壁の位置はどちら側?
→ 強火力バーナー(R/L)の位置を決める
・設置幅は60cmあるか?
→ 60cmあれば標準サイズが置ける
ここを押さえておけば、置けないコンロを買ってしまうという事態はほぼ防げます。
賃貸アパートで自炊するならIHよりガスがおすすめ
・料理の幅、火力 → ガスが圧倒的に快適
・鍋やフライパンを買い替えなくていい
・グリルで実質3口の同時調理ができる
IHは掃除はラクですが、料理の自由度や楽しさはガスが上です。
自分に合ったガスコンロを選べば、自炊は続けやすくなる
ガスコンロの選び方次第で自炊の快適さはまったく違ってきます。ぜひ今回のポイントを押さえつつ、自分のライフスタイルやキッチンの広さ、予算に合わせて、ぴったりのガスコンロを選んでみてください。
解説役「良いコンロは、自炊を続ける力そのものになりますよ。」
聞き役「よし、じゃあ失敗しないコンロを選びます!」

いえい!